「あれ?真梨幸子さん、なにかから抜け出した?」
素人読者の戯言ですみません。
そもそも”真梨幸子”さんのイヤミスが好きで色々と読んでいるのですが、いくらイヤミスの女王とはいえ中だるみを感じる本もあったりして。。
でも、この本を読み始めた時、
「あれ?なんか変わった?」
と感じました。
この辺も含めて詳細な書評を綴らせていただきます。
『一九六一 東京ハウス』を読んで思った率直な感想
自己Q&A形式で綴っていきます。
- Q1.読んでみてまずどうだった?
- うんうん、面白かったです。
まあ、今っぽい時事的なことを取り入れながらも、さすがは洞察力の高い一流のイヤミス作家の作り上げる物語って感じがしました。
うんうん、面白かった。 - Q2.ストーリーはどうだった?
- 序盤・中盤とやはり面白いですね。
また、お家芸と言われる終盤でのどんでん返しですが、正直わちゃわちゃしちゃってる感じはあるかなと感じました。
相関関係図とか掲載したらわかりやすいんだけどなと。
まあ、僕は分かりましたけどね。
最後の最後にあの人のあんな乙女心が。。 - Q3.読んでどんな心境になった?
- ”イヤミス度”でいうと若干控えめでしょうか。
まあ、最後の最後の乙女心にはハッとさせられましたけどね。 - Q4.この本のピークポイントは?
- やはり最後の数ページはすごいですね。
それでも、全体的に中だるみもなく楽しく読めました。
一流作家の作る世界観はやはり面白いですね。 - Q5.なにか気づいたこと、気になったことは?
- これは個人的な意見なのですが、もし真梨幸子さんが官能小説を描いたらすごいのができそうだなと。
まあ、何人か亡くなるとは思いますけどね笑 - Q6.この本を読むきっかけは?
- 近所で見かけたのでついつい手にとり、「どうかな?」と軽い気持ちで数ページ読み込んだ後、たまらなくなくなったので読みました。
- Q7.読んでほしい年齢層は?
- この本であればグロ描写や性的描写が少ないので頭のいい小学生とかから読んでも良いのではないでしょうか。
まあ、楽しいと感じるかどうかはわかりませんけどね。
まあ、大学生以上くらいをメインターゲットにしている本なのかなとは感じますけどね。 - Q8.また見たいと思うか?
- 終盤がわちゃわちゃしていたので、改めて読み返したいなとも思います。
それでも、読んでる最中に前に戻ったりして理解しながら読んだので、まあ、理解できたかなって感じでしょうか。 - Q9.あなたにとっての何冊に入る本?
- まあ、面白い本ですね。
それでも、うーん、人生の10冊とかには入ってこないかなぁ。
うーん。 - Q10.最後にまとめ
- 個人的にイヤミスのネチネチドロドロな感じが好きで、イヤミスの女王と言われる”真梨幸子”さんの作品は基本的にすべて読ませていただいています。
他の本だと少々の中だるみとかマンネリ化を感じることもありましたが、この本で「なにかから抜け出せたのかな?」とか、感じる部分もありました。
ただし、その分”真梨幸子節”が何となく軽減されちゃってるような?そんな感じ?がしたりして。
でも、普通に面白かったし、官能的な部分もあるので気になる方は手にとってみて損のない作品だと思います。
『一九六一 東京ハウス』のアマゾンでの評価
「じわじわ面白くなり、最期にめちゃくちゃ面白い!!と思う」
↑ほんとそうですね。
ちなみに”真梨幸子”さんのお家芸としては、最後の数ページ、最後の最後の数行がキモだったりします。
「マリさん少し持ち直した感じ」
↑こちらの方の口コミがあったので、僕も感じたことを言わせていただきました。
なにかマンネリを感じていたが、本作品でなにかが変わったような、、そんなのを僕も感じました。
「この著者の本を読んでいると、迷宮をまわっている気がしてきます。ぐるぐるとまわって、最後はどこだかわからなくなってくるのですが、やはりその迷宮に迷い込んでみたくなります。」
↑あのですね、小説のレビューを書く方って、なんか、詩人なんですよね笑
物販の口コミと比較して、口コミを見るのが面白いですね。
まとめ どうなの?『一九六一 東京ハウス』
イヤミスとして見ると少々物足りないかなとも感じましたが、推理小説としてみるとなかなかに面白かったです。
なににしても、真梨さんの描く官能的な描写がとても良いですねぇ。。
これは、エロスを期待せずに読んでいる中で不意にそんな描写が現れるからなのか?どうなの?
今後も素敵な作品を心待ちにしています!