書評その7 『カエルの楽園』を読んで思ったこと 学校の歴史教科書もこんな風に描いてくれたらいいのに!と思った。

2017年10月17日

書評その7 『カエルの楽園』を読んで思ったこと

鎌倉へひとり旅に出た際、ふと立ち寄った本屋さんで購入したこちらの”カエルの楽園”。

兼ねてから興味はあったがなかなか手にとることもなかったが、

「旅先で読書をするのもいいかも」

と購入しましたので書評させていただきます。

そもそも、学生時代から『社会』『歴史』といった類が大嫌いだった僕ですが、出演人物が”カエル”ということで楽しく読破することができました笑

『カエルの楽園』を読んで思った率直な感想

『カエルの楽園』を読んで思った率直な感想

予備知識なく読み始めたので、カエルの世界の話として普通に楽しかったです。

それでも、
「あ、これは日本でこれはアメリカだな。お、これは韓国か?」
などと連想していくことで『日本の見え方』『日本の見られ方』をあまり意識せずに生きてきた僕にとっては新鮮な感情がよぎりました。

ただ、「少々強引じゃないか?」と思う点もありましたが、この本を読んでようやく『憲法9条』の問題も大きな枠組みで理解することができたと自負しています。

ちょっと洗脳されてしまう面もありますが、普通に物語としても楽しいので興味があるなら手に取っても良いのではないでしょうか。

『カエルの楽園』のアマゾンでの評価

口コミ1 フツーの日本人を描いた小説
投稿者:ゆもら
評価:[star rating="5"]

ごく一般的な日本人にとって、戦争とは、遠い外国の話で、自分たちには関係ないことと思っている。その現代の日本で、戦争の危機が近づきつつある現実の世界など、考えたこともないし、考えたくもない。例えば、そうした日本人が最近目の当たりにした安保関連法案の国会審議の一連の流れを見ていると、考えたくないことを考えざるを得ない今の平均的日本人が漠然と覚えた、ある種の苛立ち、切迫感は、寧ろ、ないこと、起こり得ないこと、考えてはいけないことにして、そんな議論からさっさと逃げて、一刻も早く楽になりたいという、逃避行動に結びつく人たちが浮き彫りになった。
何故なら、今まで、ずっとそうしてきたし、それでいて、何か不都合なことに自分たちが巻き込まれることはなかったからに他ならない。だから、余計な議論が生まれて、安泰だった平和な生活が脅かされるような場面は、甚だ迷惑なことなのだ。
この「カエルの楽園」が、一方から、徹底的にこき下ろしの材料に使われ、批判、非難、誹謗中傷の嵐に見舞われながら、また、一方で、絶賛と共鳴の声が、多く寄せられるような本も、近年では珍しい。
つまり、賛否両論が巻き起こる稀有な題材になった本だと言える。そして、この賛否の声は、そのまま、いみじくも日本の憲法論議を活発化させた顕著な例になっているのではないかと思う。寓話が、国の本質を議論する格好の材料を提供する題材になったことを、著者がどこまで予測したかは知らないが、考えたくもないことを考えざるを得ない状況に日本が立たされている今、まさに、この寓話一つが考える絶好の材料を提供してくれたように思うのだ。

因みに、しょっちゅう誤解され、或いは意図的に混同されていることがある。
「戦争ができる」ということと、「戦争をする」ということは、全く次元の異なる話だ。
「戦争ができる」という事は、憲法だけではなく、法制度を整え、有事の時、法治国家として、どのような備えをしておくべきかという制度設計の議論であるのに対し、「戦争をする」という事は、その時々の政治状況が国家危急の条件を満たし得るのか否か、そして、そのとき保有する軍事力が、そのときの脅威に対応可能かどうかを検討して判断するオペレーションの話である。
だから、「戦争ができる」法制度を整えていても、「戦争をする」ことが、国益に叶わないと判断されるなら、「戦争はしない」だけのことであり、こちらの結論の方が圧倒的に多いのが世界の実情である。当然のことである。
しかし、これを混同させて、「戦争ができるなら、即、戦争をする」ことになるという短絡的、非論理的な話をする人たちが、日本には、政治家にもマスコミにも、学者にも多数存在している。
そうやって、国民をミスリードして、従来の何も考えないことにしておけば、平和でいられるという妄想を抱かせ、思考停止状態に追いやろうとする勢力が日本国内外に多数存在している事実に気付く時だと思う。何故なら、日本国民が思考停止状態になってくれていた方が、都合がいい勢力がいるからに他ならない。
この一冊が、寓話の域を超えて、近未来の我が国の現実の姿を予見する不吉の書とさせないためにも、一度は読んでみるべきだと思うのである。小中学生の副読本にするくらいの危機感をフツーの日本人の意識に持てば、日本を取り巻く状況は、全く違ってくるに違いない。

口コミ2 当たり前すぎて
投稿者:Rintaro73
評価:[star rating="4"]

ストーリー展開が当たり前すぎて途中から想像がついてしまったため、小説としてはいかがなものか。この話は至極当たり前のことであり、現在の日本もこれに近い状態にあることは多くの人が認識しているはず。アメリカに完全に従うか、あるいは自主独立できちんと防衛力を強化(予算面を含めて)するかの二者択一しか現在の国際環境下で日本が生きていく選択肢はないはず。反米、反自民、憲法9条維持という考え方が破綻していることは少し考えれば自明であり、一人でも多くの人がそのことに気がついて、左系のマスコミも国民をこれ以上だますことができないと諦めるようになって欲しい。

口コミ3 NAPAJにならない為に
投稿者:購入者さん
評価:[star rating="5"]

1.「スチームボート(黒船)が作った三戒」を有難がるツチガエル=「アメリカが数日で作った日本国憲法」を崇め奉る我が国の憲法原理主義者たちと9条信者たち
2.ウシガエルの大沼で殺される他のカエル達の声が聞こえないふりをするデイブレイクたち=中国によるチベットやウイグルでの弾圧を見てみないふりをする日本の親中派とマスコミ
3.仲間を守るためにウシガエルを退けたツチガエル兄弟の一人を死刑にし、二人の目を潰し腕を切った元老院=中国漁船衝突の真実を暴いた海上保安庁職員を免職にし、自衛隊が防衛的先制攻撃もできない様にしてきた今までの政府

プロットの出来はともかく、日本は周辺の事態を直視し、国を守る事を真剣に考え、自分達で作った本当の憲法を持たなければならないと思わせる本。

口コミ4 百田さんの考えがわかりました。
投稿者:購入者さん
評価:[star rating="4"]

「カエルの楽園」は今の日本と周囲の状況を百田さんの目にはどのように見えるのかを童話にした作品です。登場するカエルたちの名前から誰のことをパロディーしているのかすぐにわかります。百田さん自身も登場します。
 現状に対しての考え方、捉え方は人それぞれと思います。大切なことは自分の考えに固執せずに、現実を見つめて自分の頭で考えることでしょう。「カエルの楽園」はそれを勧める作品と受け止めました。

口コミ5 日本の現実をそのまま再現。だけど最後がショッキング
投稿者:購入者さん
評価:[star rating="5"]

私が小さいころは、TVのアニメは必ず正義が勝ってハッピーエンド。
正義感って親の躾もありましたが、TVでも大いに培われました。

最近のTVではその正反対のものが少なからずあるように感じ、意図的な物のように思えてなりません。
カエルの楽園は百田尚樹さんが書かれているので、小さい頃のようなストーリー展開だと思っていましたが、
最後は大変ショックでした。

私は右でも左でもありませんが、左翼と称する方たちの考え方がどうしても理解できないので
この本を読んでいくうちに少しでも理解できるかと期待していました。
でも逆に極左の方の考え方に拒否反応するようになりました。

かなり現実的で、百田氏が「自分の最高傑作」言わしめる作品。
なるほどな、と思いました。
素晴らしい作品で皆さんも是非読まれることをお勧めします。

まとめ 『カエルの楽園』

まとめ 『カエルの楽園』

ふむふむ。
レビューを見るのはやはり楽しいです。

あえて批判的な意見を付け加えるなら、主人公達の背景はしっかりわかるにしても、その他の出演者?出演カエル?たちのバックボーンをもうちょっと詳しく描いてくれたらさらに楽しめたのになぁ。。とかおもいました。

ネタバレになるので詳細には語れませんが、「ウシガエルがどんな気持ちでよじ登ってきたのか」とか。

その辺の描写があれば深く今の日本の問題、世界全体の問題を考え、一歩踏み込んだ判断ができるのになとか思いました。

最後に一言、百田さんはつるっぱげなのに眉毛が濃いですね!!

興味のある方は文庫化もされましたのでぜひ手に取ってみてください♪

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