十数年前、当時高校生だった頃にアルバイトで貯めたお金をはたいて高崎のミュージカルボックスという楽器屋さんで購入したこちらのフェンダームスタング。
改めてシリアルから見た所1976年製のようです。
その当時はヴィンテージギターに魅力を感じていたが、学生だったためそんなに高額なものは買えるはずもなく、、
それでもフェンダー製でUSA製でプチヴィンテージなのに、確か8万円くらいで買えるということでフレットの減りを気にしつつも購入したのを覚えています。
購入当時、高校三年生の夏ということもあり、ミュージカルボックスの店長さんに「僕も楽器屋さんで働きながら音楽に携わっていきたいです。」などと相談したのを30も半ばになった今でも覚えています(笑)
店長さん、その節は楽しいひと時をどうもありがとうございました。
機会があればまたひょっこり伺いたいと考えていますからね!
ちなみに、そんな相談を受けた店長さんの返事は「やめとけ!」でしたw
話は戻りまして、そんな曰く付!?のギター、フレットの減りはやはり気になっていたため、購入数ヶ月後にジムダンロップのジャンボフレットかなにかを、たしかサウンドハウスで購入し知識も専門工具もなしに交換したこともありました。
が、、
- ありとあらゆるポジションでビビる、、
- チョーキングするたびに音が切れる、、
- フレットの端が尖ってていたい、、
知識も工具もなく、何が何かもわからない状況で無理やり交換すればこんなもんだろうといった仕上がりのまま10数年の月日が経ち
エレクトリック・ギター・メカニズム 完全版 (リットーミュージック・ムック)
↑こちらの本を購入し参考にしながら、フレット交換やナット交換の奥深さ、それぞれを行う前にすべきことなどを学びました。
※この本はオススメです。
他にも内容の薄い本も売られていますが、だったらこの本がいいですよ!
特に面白かったのが木の質量や種類による音の傾向などの記載。
あと、電気系統の配線図なども好きな人には楽しめると思います♪
と、知ったかぶりをこきつつも、ここ最近時間にちょっとだけ余裕が出てきたため、改めてフレット交換に挑戦しようと考えある程度の工具を揃えてみました。
フレット交換の際に揃えた工具はこちら
そして、実際に交換したフェンダームスタングの姿がこちら。。
と、写真をお見せする前に作業環境を説明させてください!
- 完全なる素人である。専門知識といえば、本を読んでなんとなくそんなもんかなと想像した程度
- 詳細なフレット交換方法に関してはネットの散乱された情報を自分なりにまとめた
- 賃貸アパートのため、近所の公園のベンチを使ってフレットを打たなければならない
- 高校時代にフレット交換した際に指板をトンカチで打っていたため、ところどころボコボコしている
- フレットを打つ前にタイトボンドを流し込んだ方がいいという情報を訳も分からず信じ、行ったため、フレットが奥まで入らない状態になってしまった
と、このような悪条件の中で、「あっれ〜。。」「おっや〜。。」などと思いながら、さらに、外での作業ということで見る人から見たら『ベンチに向かってカナヅチを振りかざしている変な男がいる』と、思われているだろうか。。などとも考えながらの状況で行いました。
正直、この内容は封印するつもりでしたが晒します。
これが素人の仕事だ!
フレット・ナット交換って大変
一見、まあまあ、そこそこって感じでしょうか!?
遠巻きに見るとまあまあなのでしょうか?
浮いている。端の処理が甘い。。
こちらのフレットもそこそこ削りましたね。
汗かきながら。。
基本的にフレットの端は浮いている状態です(笑)
これもひどいですね。。
でも、どうしたらいいのかわかりませんでした。。
※いくら押し付けようとしても跳ね返り起き上がってくるんです。
うーん。。。
新品フレットとは思えないペタペタ加減です。。
※全体のレベルを調整すると削らざるをえないのです。
そしてナットです。
タスクナットを購入したので特に調整する必要もないはずなのですが、フレットとの兼ね合いを見て底を削りました。。が!!
丸みを帯びてしまってますね。。
うーん。。
と、まあ、素人がなんとなくフレット交換やナット交換をするとこんな感じになります(笑)
まとめ フレット交換を経て。
まずは己を知りなさい。
フレット交換2度目も失敗に終わりました。
もちろん器用な人やある程度環境や道具が整っていれば、全然しっかりとしたリペアはできるでしょう。
それでも
- フレットを抜くときはクイキリの歯を指板に押し当てて、ささくれないようにする
- フレット溝がきちんと掘られてないとフレットが奥まで刺さらない
- フレットを打ち込むときはフレットに傷がつかないように、さらにネックの支えにも気を配る
- そもそもフレットを交換する際には指板の凸凹を整えてから行う
などなど、とにかくしっかりとした環境の重要性、『こうならないためにこうしておく!』的なコツがたくさんある、ということを思い知らされました。
なので僕はもう、プロのリペアマンにお願いすることに決めました!
もし、こんなミス記事を見ても『自分で交換してみたいんだ!』とお考えならば、
- リペアに必要とされる環境を整える
- 必要とされる工具を揃える
- 何度かイメージトレーニングし、疑問に思う部分があるならそれを解決してから行う
- 最初のうちは失敗するのが当然!の意識を持ち、そこまで高額ではないギターで試した方がいいかも
これらに注意し、あとは根気と細やかな調整次第では素敵な仕上がりになると思います!
人生って知識と知恵なんだなぁ。。
※追記 その後プロにリペアをお願いしました。