楽器・機材

【後藤さんと文通しちゃた♡】GOTOH 510Tブリッジのアンカーピッチ誤差について

2017年11月20日

GOTOHからの返事を晒す!

GOTOからの返事を晒す!

ギターやベース、ウクレレなど弦楽器を嗜む方なら知らなきゃモグリとも言われるGOTOH。

その使い心地や精度の確かさには定評があり、弦楽器業界全体を引率していると評価する声も多いですね。

また、Suhr、JAMES TYLER、TOM ANDERSON、Sadowskyなどのいわゆるコンポーネント系メーカーが積極的に採用するメーカーであったり、マーチンにペグをOEM供給しているという事実もある日本のかくれたビッグメーカーです。

そんなGOTOH、つまり後藤さんにお問い合わせ、つまり文通をしてみたので記事にします。

俺、510Tブリッジのアンカーピッチ誤差許容範囲が知りたかったんだ!

では本題に入ります。

同じ境遇の方もいらっしゃると思いますので、アンカーピッチ誤差を知りたいと思った経緯についてお話します。

先日、JAMES TYLER USAのギターを中古で購入しましてですね。
そのブリッジが
俺、510Tブリッジのアンカーピッチ誤差が知りたかったんだ!

VS100Nなのですよ。

シリアルを見るとこのギターは多分2000年台前半の製造ということで、その頃のJAMES TYLERギターのブリッジは軒並みコレが搭載されているようですね。

ちなみにこのJAMES TYLERのギター、2ちゃんなどでの噂通りほんと作りは甘いです笑

フレットなんか「ちょっと浮いてないか!?」と思ったり、指板両サイドに施されているスキャロップには均一性がなく「酔払いながらヤスリで適当に削ったのか!?」などと想像してしまうほどです。。

それでも、JAMES TYLERジャパンの現行品、2000年台初頭のJAMES TYLER USAを3本、またSuhrのギターを2本ほど弾いた中で一番の鳴りをしていたため購入。

購入後は作りの甘さに微笑みつつも「良いギターってこんなに弾きやすくて、部屋で弾くなら生音も大きいし、アンプ通した時のレンジの広さもシャリーンとくるし、、うんぬんかんぬん。。」と、カルチャーショックにも似た衝撃を受けております。

そんな『良い商品』を手にすると、それにまつわる情報を集めたくなるのが人間の性。

現行のJAMES TYLERについて色々と調べていくと僕の個体とは仕様がいくつか異なっているようで、
羅列すると

2000年台初頭(僕)の仕様
ペグがSPERZELのTRIM LOCK

ブリッジがVS100N

他にも違うのかもしれませんけど、ちょっと分からないです。

そして

2017年現行機の仕様
ペグがHIP SHOT Grip-Lock

ブリッジがGOTOHの510TS

ブリッジのコマがRAW VINTAGE ( ロウビンテージ )のRVS-108

ブリッジの弦高調節用イモネジに先の尖ったものを使っているとの記事も見られました。
この施策を狙うためにMONTREUXのStainless Cone Pointを使う方もいらっしゃるようです。

※↑イモネジに関してはサウンドハウス内RVS-108のレビューにて、「ぴったり」とのコメントがありました。

このようになっています。

ここで思ってしまったわけですね。

「なるほど、ゴトーのブリッジにしたらもっとシャリーンと鳴るんじゃね!?」

と。。

ということで、GOTOHのホームページ内にある仕様書を見ながらザグリ・アンカーの太さなど色々調べていくと、

「アンカーピッチの問題さえクリアすればポン付けできる!」

ということに。

そしてアンカーピッチの詳細を見ていくと

  • VS100N→56.8mm
  • 510TS →56mm

うーん、この 0.8mmの差ってどうなんだろう。。

そして、僕の個体のアンカーピッチを見てみると。。。。

  • 55mm

おぅ。。

この辺のずれがJAMES TYLERギターの鳴りに関与しているのでしょうか笑
僕はしりません。

ということで、GOTOHに問い合わせてみました!

GOTOHさんから返事が来たよ♡

問い合わせ文はこちら

ブリッジ510Tのアンカー幅の許容範囲をお教えいただきたいです!

VS100Nブリッジから510Tへの載せ替えを考えています。
現状アンカーピッチが55mmで取り付けられています。

仕様書のアンカーピッチを見ると56mmと記載されていますが、誤差プラス・マイナスどれくらいまでなら許容できるでしょうか!

可能な範囲内で構いませんのでお教えいただけますと助かります。

そして返事はこちら

お問い合わせありがとうございます。
残念ながら許容範囲誤差は±0.5ミリ程度です。
1mmのピッチ誤差では取り付け自体はできるかもしれませんが、正常動作/チューニングの安定性に問題が生じる可能性がございます。

よろしくお願い致します。

ぐはぁ。。残念でございます。。

それでも、こんな面倒な質問に

「許容範囲誤差は±0.5ミリ程度」

という後腐れのない返事をくれたのはさすがと思いました。
中途半端な回答だとこのあと2〜3往復やり取りしなくてはならないなんてこともありますからね。

これできっぱり諦めることが出来ました。

まとめ GOTOHと文通して思ったこと、そしてJAMES TYLERのギターについてちょっとだけ

今回の問い合わせは木曜の18時過ぎごろに送信し、月曜の朝に返事が来たという感じで実質的には中1日程度で回答いただけました。

やり取りに関してもなに一つのストレスなく、中途半端な回答ではなくしっかりと誤差範囲を提示してくれる点はさすがと思います。

また、現状で搭載されているVS100Nについてもとくに不満はありません。
それでも気軽に載せ替えができるならブリッジ交換もバリエーションとして楽しみたかったかなといった感じです。

そして、このJAMES TYLERというギターはちょっとすごいですね。。

これまで所持しているフェンダーの旧カスタムショップのストラトやG&LのレガシーUSAなどと比較しても、、なんていうか、、「弾いてて楽しい」んです。

世に出ているテクニカルギタリストたちがなんであんな風に弾けるのかが分かるというか、、なんというか。。

また、JAMES TYLER japanについてもその音にはしっかりと説得力がありましたし、作り自体がしっかりしていました。

ただ、ただ、、JAMES TYLER japan含め他の作りの良かったJAMES TYLER USAのギターより今回購入した作りの甘い個体に魅力を感じたのはなぜなのか。。

なんかそういうことを考えてしまう秋なのでした。

GOTOH製品について、またJAMES TYLERギターについてコメントなどいただけましたら幸いです。

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