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ドラマ評1 白夜行 見てると内臓がえぐられるような気持ちになる

2018年2月24日

ドラマ評1 白夜行 見てると内臓がえぐられるような気持ちになる

『白夜行』(びゃくやこう)は、東野圭吾の小説。集英社『小説すばる』1997年1月号から1999年1月号に連載され、1999年8月に刊行され、ベストセラーになったミステリ長篇である。

引用元:ウィキペディア

東野圭吾さんと言えば『容疑者Xの献身』・『流星の絆』などでも有名ですよね。

日本においてトップクラスとも言える小説家です。

そんな彼が描いた白夜行の世界観が。。もうすごかったです。。

ウィキに掲載されている白夜行のあらすじ
19年前(1973年)、大阪で起きた質屋殺し。何人もの容疑者が捜査線上に浮かぶが、決定的な証拠がないまま事件は迷宮入りに。被害者の息子・桐原亮司と容疑者の娘・西本雪穂は、その後別々の人生を歩んでいくかに見えた。だが、二人の周囲には不可解な凶悪犯罪が次々と起きる。人の心を失ったゆえの悲劇を、叙事詩的スケールで描いている。


ドラマ自体をまだ見ていない人も知識としてチェックしておいてよいのではないでしょうか。

もう、あらすじを見ただけでも泣けてきます。。

白夜行を見て、どうだった?

ちなみに今回の評論対象はドラマ白夜行の山田孝之・綾瀬はるかが主演となる作品です。

ネタバレはしないように気をつけそれぞれに感想文を記していきます。

第一話 東野圭吾記念碑的名作奇跡のドラマ化!!
少年はなぜ父を? 少女はなぜ母を?
14年間の壮大な愛と絶望の物語
まずははじまりですね。
もう、、重い!!
それでも、少年と少女の関わり方にキュンと来る!
それでも、それをとりまく大人が憎たらしい!!
そして、それを知ってしまった子ども達の行き場のない怒りの矛先が。。

現実にこのような事件って少なからずあるのでしょうね。
もしぼくがこの少年だったのなら、そしてこの少年と同じ境遇であったのならば、やはり同じようなことをしてしまっているのかと考えてしまいます。

なんと残酷な世界観。

第二話 閉ざされた未来に
冒頭、、いきなり衝撃的な描写からはじまります。

少年が青年になり、そして今を生きる。
それでもつきまとう過去の記憶。。

アインシュタインの名言を思い出してしまいます。

そしてふたりを取り巻く環境の描写と、大きくなったふたりが、、

まず泣けます。やばいです。
このクラッシック調の音楽もピッタリでびっくりしますね。。

第三話 さよならの光
過去の行動と記憶がつきまとう少年と少女。
その忌々しい情事を閉じ込めるために必死になる描写。
そして、己の存在を抹消する描写。。

くはぁ。。きつい、、きつすぎる。。

第四話 罪と罰
そういう人間として生きることを決意した男の生き方と、そういう過去を背負って生きている女性の生き方。
もし、そんないまいましい過去がなく、普通の人間としてコレほどの知能で生きれたなら、、
悔やんでも遅い人生。。

親を憎むのか、生まれた環境を憎むのか、それとも自分の判断を憎むべきなのか。。

考えさせられます。

第五話 決別する二人
冒頭、二人の少年少女の別れのシーン。。

泣けます。。

そして、過去を背負った二人が生きる今。
ほんのちょっと気を抜くことで呼び戻される忌々しい過去。

さらに、人として女として男としての本音・理想が交差していく。

それでも、二人を呼び戻す忌々しい過去。。

ああぁ、、忌々しい。。

第六話 白夜の終わり
これほど苦しみ、これほど悲しみ、これほど逃げ惑ったのに、、まだ逃れられないのか。。

そして、1つの終焉と新たな計画が始まる。。

この回の笹垣がもう、、泣けます。

第七話 美しき亡霊の決意
核心に迫りつつある笹垣。

それをかわすために必死になる二人。

この回もお涙ポイントは点在です。

人間とは
どうありたいのか・どうあるべきなのか・それを避けるべきなのか・本当は気づいてほしいのか。。

俺はなにを言っているのか。

第八話 泥に咲いた花の夢
雪穂の行動の理由。
そして互いを思い合うがゆえに互いのためにとる行動。

そんな二人の真相に迫ろうと歩み寄る笹垣。

タイトルの『泥に咲いた花の夢』という表現が実にうまいです。

第九話 こぼれ落ちた過去
新たな計画のために動き出す桐原。

そして、真実を目の当たりにする各々。。

最後に唐沢礼子の発する言葉「二人してそのざまか、あわれやなぁ」。。

刺さります。。

第十話 開く過去の扉
物語も終盤。

この回からさらにたたみかけてきます。

計画のために忍び込み、知ってしまう事実。
そして、彼・彼女を追う笹垣のノートにかかれていた情事を。。

気づかれたくないのか、気づかれることがうれしいのか。

この回もやばいです。。
ものすごいです。。
まったく。。

最終話 白夜の果て
最終回ですね。

「あの男の足音。。」

そして真相が次々と明らかになっていく。

その中での二人の心情の描写が、、
そして、桐原に向けて語りかける笹垣の描写が。。

この回は何度見てもズシズシきます。
こんなにズシズシくることあるのかと思えるほどズシズシズシズシ。。

白夜行の口コミ・レビュー

口コミ1 小説とも映画とも違うけど、私はドラマ版が一番好き

投稿者:くみな

何度見ても心をつかまれ、涙が溢れます。
DVD入れ替えの必要がないので、つい一気見しちゃいました。

小説も読み、映画も観ましたが、私はこのドラマ版が一番好きです。
どこにストーリーの軸を置くかが違うので、似て非なるものにみえますが、
雪穂と亮二が学童期から思春期を経て成人になっていく中で
罪を犯しながらも、支え合い傷つけあって必死に生きる様がしっかりと描かれています。

口コミ2 じっくり見るには素晴らしい映画

投稿者:annamarin

見出したら一気に最後まで見てしまいました。
評判通り考えさせられる素晴らしいドラマですが、
子供は教育上見ない方がいいかなと思いました。
テレビドラマの視聴率があまり良くなかったようですが
この重いテーマは視聴者受けはしないだろうと思います。
なかったように思います。

武田鉄矢の役は原作もあんなにキツイ感じなのでしょうか
ちょっと話し方と印象がきつ過ぎる気がしました。

口コミ3 不自然な点が。まあドラマだから。

投稿者:カスタマー

ドラマとしては最後まで緊張感があって良かった。

しかし笹垣が周りにペラペラと事件のストーリーを話す姿に違和感を感じた。また厳しく育てられたにしろボンボンの篠塚と幼少期に強姦され続け心に傷を負った雪穂の人生が同等に扱われるのも馬鹿らしい。余貴美子にまで話をしてショックを与えるのはやり過ぎではないか?あなたのせいではないと言われてもこんな話をされたら私のせいでも有るのかしらと釈然としなくなると私は思う。

ドラマの後半は笹垣が周りにペラペラと話すのは複雑な事件を視聴者に頭を整理させる為のものなのでは?

ドラマで?な所は原作を読んで整理しようと思った。

口コミ4 亮二の葛藤が描かれている

投稿者:カスタマー

原作にはない亮二の心の葛藤が描かれている点は星5つ
雪穂が1回の嘘で警察の追求を逃れたり、雪穂の義母の死が医療ミスとしてあっさり片付く辺りは星3つ
平均すると星4つかな。現実だったら警察に捕まっていると思う。

口コミ5 涙が止まりませんでした

投稿者:(^-^)

今までドラマや映画で流したことのない涙の流し方をしました。
どういう結末を望んでいたのかも分からず、観ているうちに善悪の有りかも見失い、二人の行く末を見守りながら悔しくて、悲しくて、切なくて、涙が止まりませんでした。
ここまで世界に引き込まれたのは主演の二人の演技力は勿論ですが、子役の二人の演技が秀逸だったからだと思います。
武田鉄矢さんの演技も素晴らしかったと思います。
関西出身の私は、ここのレビューを見るまであれが関西弁だったと気づかなかったんですけども・・・
それでも二人に肩入れする私の頬を殴りつけてくるような、罪は罪だと叱咤されるようなその迫力のある演技、素敵でした。
気持ちが落ち着いたらまた観たいと思います。

白夜行という世界を生きてみる

白夜行

↑ドラマが良すぎたため、ブックオフでさがしたところお得に購入できました。

小説はまだ読んでいませんが、これからじっくり読みたいと思います。

ドラマに対しての感想は各回それぞれに綴ったとおりになりますが、これまで古畑任三郎やらSPECやらトリックやら、海外ドラマならプリズンブレイクやらブレイキング・バッドやらを好んで見ていた僕としては、『全体的な温度は低めだが、じわじわと濃くふつふつとくる。。』、そんなドラマと言えるでしょうか。

第一話の放送日が2006年1月12日ということで、実に10年以上もの時を経てもコレほど楽しめるドラマが日本にもあったとは。

ドラマって数年も経過すると服装に古臭さを感じますが、このドラマはまったくそれを感じません。
なんでだろう、なんでだろう。

東野圭吾ファンでまだドラマを見ていないという人、また、一度見たけどまた見たいという方もやはり改めて見て見るべきでしょう。

ちなみにAmazonプライムなら全話見れます!
※追記 現在プライム会員特典で見ることはできないようです。
それでも、いつかまた見れる時が来るかも!

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ちなみに、、

↑Huluなら見放題で見れるようですね♪

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