あれは中学だったか、高校だったか、、先生の名前・容姿を詳細には思い出せないが、この話を聞いたことは事実であり、20年以上も前に聞いた話なのに今でもたま~に想い出してしまう、そんな話です。
ある日の国語の先生の話
ある日の国語の時間、先生がこんな話をしだします。
「私は浮浪者になったことがあるんです。」
と。
「あんた、公務員でしょ?」と思いましたが、「大人の事情ってのがあるのかな。。」などとも思いました。
話を聞いていると
「駅や公園で寝ている浮浪者がなぜ浮浪者になったのかに興味があってね。」
と。
まあ、言われてみれば気になりますね。
「浮浪者として生活している人には、実は優秀な経歴を持つ方が多いのです。」
などと話します。
義務教育真っ最中の10代の頃の僕には理解出来ない話でした。
先生はつづけます。
「それで、どうしても話を聞きたくて、ある日思い切って話かけてみたんです。」
と。
ちなみに、この先生の印象というのが中年太りでパッとしない感じでした。
喋り方も“もさもさ”してるし笑
それまでの僕は「変な人だなぁ。。」と感じていました。
そして、つづきます。
「話かけてみても、まったく取り合ってくれないんです。
普段着で近寄っても無視されて全然絡めないんですよ。」
と。
うんうん、まあ、そうなるのかぁ。
と、妙になっとく。
先生はさらにつづけます。
「それでもどうしても話を聞いてみたくてね。
私も浮浪者の服装を真似て穴空いてるズボンとか履いてね。汚い格好して笑
そして日本酒持っていったんですよ。一升瓶のやつ持って笑」
と。
ここで思春期だった僕は「すげぇなぁ。。」と。
そして、
「そうしたら、その浮浪者の方が相手してくれましてね。
話してくれたんですよ。」
と。
「あんた、、すげぇよ。」な瞬間でした。
その後の浮浪者の方との話については記憶にないのですが、このむっさい先生の行動には感動してしまい、僕個人の評価も”地から天へ”と急上昇した、そんな出来事でした(^^)
まとめ むっさい国語の先生の話から見る勇気と行動力
この方、1年間国語を担当してくださいましたが、授業中は眠くなってしまうタイプの先生だったことを覚えています。
それでも、半年程授業を受ける中でこのような話を聞き、その後は”この人を見る目が一変した”ことは言うまでもありません。
この先生の話に何を感じたのかを改めて思い返すと
思春期ど真ん中だった僕が、『好奇心』からくる『勇気』と『行動力』を学んだ。
ということでしょう。
ただの”話”なのに衝撃が強かったため”経験”かのように、未だに記憶に定着しています。
多分そういうことだと思います。
ご清聴ありがとうございます。
叱咤激励コメント、皆様の体験談などどしどしばんばんお待ちしております。