”Van Zandt(ヴァンザント)”ってどう思う?
「ヴァンザントのギターは、いい感じにジャパビンになると思うんだ。」
そもそも”ジャパビン”とは1960・70・80年頃の日本製のギターのこと。
もちろんアメリカの有名メーカーと比較するとその値上がり率は穏やかではあるが、楽器店員さんや、海外アーティスト、国内アーティスト達を筆頭に、ジワジワと密かに評価が高まっているようです。
ちなみに僕の所有する”Van Zandt(ヴァンザント)”のテレキャスの詳細について述べると、
- 1997年製
- 3.7kg
- サドルの幅10.4mm
- 指板R17(16も可能性あり)
うーん、ジャパビンの枠にはまだまだ入らないかな。。
本機は、20年くらい前に指板のRが市販品よりフラット気味だからかお得に販売されていた中古品で、
「ちょっと重いけど、、この価格でこのクオリティーのギターが買えるって、、日本製ってやっぱすごいなぁ。」
などと思いついつい購入。
その後、音の硬さから一旦実家に放置していたのだが、里帰りの時に久しぶりに弾き、
「うわぁ、、反応の速さやば。あと、若干木の鳴りが良くなってるかなぁ。。」
※楽器自体の鳴りという意味で
と、現在の住まいに連れ戻しました。
それでも、購入直後に
- 配線材の交換
- 配線方式の変更
などをしたためアンプで鳴らした音がものすごく固い状態になっていました。
※アンプからの出音という意味で
あと、テレキャス特有の3弦のオクターブチューニングが合わないという問題も気になっていました。
そして、現在の居住地に連れてきて、
- 配線材をFenderでも使われている撚り線のものに交換
- ネットで見て、一般的なテレキャスの配線方式に戻す
- ブリッジをMASTERY BRIDGE ( マスタリーブリッジ )M4.2 Tele Mastery Bridgeに交換
つまり、
”ブリッジは固有の問題で交換したけど、ピックアップ含め他はオリジナルのままで良い!”
という状況。
たまに、
- このギターのフロントにハムバッカーが乗ったらどうなんだろうなぁ。
- このギターにP90が乗ったらどうなるんだろうなぁ。
と考えることもありますが、まあ、一旦はこのままでいいかなと。
「結局、買った状態のままで全然使えるやん!Vanzandtってすごいやん!」
ということです笑
それでも、改めてヴァンザントのギターについて語ると、
”FenderとかギブソンとかUSA製のギターって作りの甘さからか反応のあまり良くない音がして、それを甘さと感じることがある。
対して、日本製のギターは作りがかっちりし過ぎてて(ネックポケットとか、本当はちょっと余裕があるといいとかなんとか)ネックの振動がボディにもしっかり伝わっちゃってることが、鳴りの硬さに繋がっているような気がする。”
完全な主観ですが、なんとなく共感してくださる方多いのではないでしょうか。
それでも、改めてピッキングの仕方や左手のフィンガリングの仕方を変える中で、
「力まなくても音になるのはすごいなあ。。」
と、良い!良い!と感じている中で他の方々の評価が気になったのでちょっとだけ見ていきましょう。
知恵袋に見る”Van Zandt(ヴァンザント)”の評価は?
知恵袋にて、こんなやり取りがありました。
Q.vanzandtってfender usaより良い音しません?個人の感想ですが。
回答を見ていくと、
Vanzandtはフェンダーのビンテージを強烈に意識してるので、あなたはおそらくビンテージサウンドが好きなわけですよ。
だから、今は買えないけどフェンダーの当初発売していたものを弾けばそれが気に入ったはずです。
ちなみに私もVanzandt持ってて、売りましたが後悔しててまた買おうと思ってます。
↑この評価は、、ちょっとふわふわした回答でしょうか。
すみません現代のヴァンザントVSフェンダー は聴き比べてないのでわからないのですが ヴァンザント発売当時比較での話ですが
私もヴァンザントの方が好きですね〜〜 良い意味で フェンダーらしさがデフォルメされてて 腰があるサウンドがこのみでした。
↑流石にこのレベルの作りのギターだと、長く所有される方は多い印象ですね。
僕はヴァンザントの音の方が好きです。トゥルーヴィンテージとブルースの王道組み合わせは最高ですね。
↑この方は、ピックアップの話をされているようですね。
個人の感想です。
どっちも違うギターなので、
きっとどっちも良い物は良いと思いますよ。
↑まあ、そうですね。
VanzandtのSTV-R2、 Fenderのアメスタ所有しています。
僕はVanzandtがいいとは思いませんね。
ただ両者違います。
Fenderのアンプで鳴らしたときの鈴なり感は、Fenderのほうが圧倒的にいいと思います。なんてことないアメスタで未改造ですが信頼してるギターです。
もちろんVanzandt悪くないですけどね
↑Fenderの方が軽い音とか出せたりしますよね。
やはり違いはあると。
続けて、写真を撮りましたのでちょっとだけみてください。
俺のヴァンザントをよ、ちょっとだけよ、見てくれよ♡
↑そもそもヴァンザント楽器の詳細を簡単に見ると、
ヴァンザントのギターは日本国内で製造されています。
実際の製造はPGMというもともとMoonのギターを製造していた工房です。
このように説明されています。
ビジネス的観点から見ていくと、
”ヴァンザントというPUを売るためのギター”
ということで、このコンセプトが個人的にはあまり好ましくないのですが、それとは関係なしにこのギターはとても素晴らしいです。
てか、逆にPGMとかMOONのギターに触れてみたいと思うくらいです。
ブリッジは前述した通り”M4.2 Tele Mastery Bridge”です。
このブリッジで35,000円くらいはしますので、高いですよね。
それでも、
- 3弦のオクターブチューニング問題がしっかり解決した
- 弦間ピッチが10.4と理想的になった
- 指板がR17くらいと、一般的なギターより平坦なのに弦高調整も問題なかった
- 音はちょっと変わるけど、まあ、許容範囲かな(オリジナルサドルと比較して軽めな音と感じています。)
こんな感じでしょうか。
あと、このナットも購入時からそのままなのですが、すごく良いです。
ほんと、メンテナンスでプロが手を入れたってくらいによいです。
あとあと、フレットもいいんですよね。多分ジェスカーの一般的なやつだと思うのですが、フレットの鳴りがすごくいいです。
あと、塗装も良いんです。
僕はちょちょっとヤスリがけしてしまいましたが汗
すんごくよいです。
てか、ジャズをやってる人でテレキャスを使いがちな理由がわかる気がします。
状態の良いギブソンも良いのでしょうが、テレキャスいいですよね。
↑まあ塗装はこんな感じですね。
しっかりとラッカー塗装ということで、クラックがビッシリ入っています。
↑丁寧な仕事なのではないでしょうか。
ほんと、不満がないんですよね。
あるとすればちょっと重いってだけでしょうか。
↑右側の方のクラックの感じを見てほしいです。
クラック最高!
まとめ どうなの?”Van Zandt(ヴァンザント)”って
楽器店で見つけた時は特殊な仕様でさらにセール中ということもあり中古で安価だったことも購入の動機になっていました。
その後何本もギターやらベースやらを買っては売ってを繰り返す中で、このギターは売買候補に入らないって感じです。
それでも、これからギターを始める方が一本目に買うギターではないとは思います。
一本目に欲しいと思うギターはやはり、
- Fender
- Gibson
- Ibanez
とかとか、これらでしょうか。
ブランド重視でいいと思います。
それでも、
「作りが良くてしっかり使えるギターが欲しい!」
と考えるなら、
- SUHR
- TOM ANDERSON
- PRS
って感じでしょうか。
そして、さらにコスパ重視で考えるなら、
- Vanzandt
- Ibanezのいいやつ
- フジゲンのいいやつ
この辺を狙うのは、個人的になかなかに玄人だなと感じます。
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
この記事は完全に主観により綴っております。
”Vanzandt(ヴァンザント)”にまつわることでコメントいただけましたなら幸いです。
今回紹介した商品
MASTERY BRIDGE ( マスタリーブリッジ ) / M4.2 Tele Mastery Bridge
↑商品説明を見ると、サドル自体はブラスでクロームメッキがなされているんですね。
それでも、純正サドルと比較するとちょっと軽いと感じます。
その分歪エフェクターのノリはいい感じですけどね。
また、本テレキャスにはポン付けで取り付けできましたがネジピッチなどあるようなので、購入の前に要確認ですね。
ちなみに、このタイプだと裏通しに合わせて表通しもいけるので音色のレパートリーが広がるかと。
↑ヴァンザントって中古でもそこそこ高いんですね。。
そらぁ、作りもいいし、塗装もいいからなぁ。
ただ、低価格なのに驚異的な作り!っていう魅力はちょっと薄れてるかなぁ。
それでも満足度高いですけどね。