ここ最近図書館にて借りて本を読むことが多いのですが、真梨さんの作品の中でも比較的新しいこちらの本が所蔵されており、拝読いたしましたので書評させていただきます。
改めて図書館って素晴らしいなと。
『ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで』を読んで思った率直な感想
自己Q&A形式で綴っていきます。
- Q1.読んでみてまずどうだった?
- 個人的にとてもとっつきやすく楽しく読めました。
あまり”読書”に馴染みの無い人は、こういう作品を読むとことで読書の楽しさが広がるのかなとか思います。 - Q2.ストーリーはどうだった?
- 面白かったです。
真梨さんの作品はやはり構成がしっかりしているので、裏切りませんね。
「はぁ、、やられた。。」と、しばしば想います笑 - Q3.読んでどんな心境になった?
- 例えば”殺人鬼フジコの衝動”の時に感じたような、胸くそ感というのが今作にはあまり感じませんでした。
それでも、他作者を引き合いに出し申し訳ないのですが『コンビニ人間』にも見た”女性特有の内側にあるなにか”を垣間見ることができました。 - Q4.この本のピークポイントは?
- 7章+最終章の全8章構成なのですが、やはり、最終章がピークにくるでしょうか。
それでも途中の章にて、「え?あの彼が実は??」とか、「え?彼女が、、そうなの??」というのが点在しています。
つまり、”ピークポイント分散方式の作品”と言った感じでしょうか。 - Q5.なにか気づいたこと、気になったことは?
- 真梨幸子さんの”素の姿”を見ることができた気がしました。
- Q6.この本を読むきっかけは?
- 冒頭でも説明したとおり、図書館にて真梨幸子さんの作品の中でも比較的新しい作品ということで拝読しました。
- Q7.読んでほしい年齢層は?
- この類の本ってどうなのでしょうか。。
社会人以降の方々なら俄然楽しめると思います。働いた経験のある方やマネジメント業などに従事している方々は楽しめるのではないでしょうか。 - Q8.また見たいと思うか?
- 実は一冊を読み切るのになんだかんだとひと月ほどかかってしまって、、改めてもう一度読みたいです。
- Q9.あなたにとっての何冊に入る本?
- 現時点ではそこまで高順位にはこないでしょうか。
それでも”真梨の魔力”というものを感じていまして、真梨さんの本を読むと”真梨さんの他の本”、”真梨さんの過去に読んだ本”が読みたくなるのです。
もしかしてこれは読者に対しての、”蠱毒”なのでしょうか(”蠱毒”の詳細は本作にて) - Q10.最後にまとめ
- 真梨幸子さんと言えば、ラストに畳み掛ける、更にラストを過ぎた”あとがき”でぼやけていた景色が”ビシッ”とくるなど、その構成が戦略として印象深いのですが、本作はコンセプト的に少々違った趣となっているように感じました。
それでも、戦略としてではない”人”・”女”の深い部分の描写はさすがと思います。
やはりまた、「真梨幸子さんの作品が読みたくなる!」そんな本であると評価させていただきます。
『ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで』の口コミ・評価
- 口コミ1 ラスト
- 「ラストが尻切れトンボで残念。他の登場人物がどうなっか知りたい。もう少し、イヤミス感が欲しかった。でも、真梨幸子先生の小説は大好き。」
- 口コミ2 ダークな世界観が好き
- 「この人の作風というのか、作品全体にただようダークな雰囲気にひかれます。
デパートで働いた経験のある私には、派遣といえども研修なしでいきなり売り場に立つかなぁ? というつっこみ所はあったのですが、それもダークメルヘンだと思えば気になりませんでした。
出る人出る人皆ちょっと癖のあるところが面白い。これからもこの著者の本は読みつづけたいです。」
- 口コミ3 読みやすくて良かったので★4
- 「とある百貨店の外商の物語で連作短編集です。
表紙を見て『カウントダウン』に出てきた外商の人の話かな?と思ってたら・・・違う百貨店の外商のお話でした。
とは言え、カウントダウンに出てきた薬王寺さんもチラリと出てきて楽しませてくれましたが。
ちゃんと伏線が活きてて面白かった。
主観と客観では登場人物の性格も違ってみえてくるのがリアルで凄いなーと思いつつ。
イヤミスもちゃんとありつつ。」
- 口コミ4 最後の最後に、やっぱり真梨幸子やわ、という。
- 「最後の最後に、やっぱり真梨幸子やわ、という。
そこまではほのぼのしてるし、仕事の中での小さなミステリーって感じでそれはそれで楽しめる。」
- 口コミ5 8つの連作短編集。
- 「8つの連作短編集。
真梨さん、こういうのも書かれるんだ~と、楽しく読んだ。
最後のエピソードで、あ~やっぱり真梨さんだ…と。
熱海乙女歌劇団の海野もくずさん、てっきり絡んでくると思ったのに。とっても気になる。シリーズ化してほしいけど?」
まとめ『ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで』を読んで
うぉ!本当だ!カウントダウンに出ていた薬王寺涼子が第四話の”イッピン”にちらっと出てきます笑
今気づいた笑
やはり、本を読んだ後にレビューを見るのはたのしいですね♪
また、この本だと各章がそれぞれ短編のような形なので読書初心者の方や普段はあまり本を読まれない方でも楽しめると思います(^^)
それでも、各章の話が最終的にまとまってしまうというのが真梨さんの本の面白いところでもあります。
真梨さんの作品を嗜んでいると「うわぁ!」ってことがしょっちゅうなんです笑
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
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