【書評】寄生虫とかアナルとか浮気とか殺人とか陰謀とか。。すげんだわ。 〜孤虫症(こちゅうしょう)を読んで〜

2019年5月4日

『孤虫症(こちゅうしょう)』を読んで思った率直な感想

「本作で第32回メフィスト賞を受賞しデビュー」

と、真梨幸子さんにとってのデビュー作ということで

「文章硬いかなぁ。。」

とも心配しつつも読んでいく中で、

「あぁ、、真梨さんってこの時点でもういろいろと構築できてたのね。」

と、楽しみながら読み進めていけました。

ネタバレはしませんが、すでにエロ・グロ・ドロドロがすごいですね。。

では書評させていただきます。

『孤虫症(こちゅうしょう)』を読んで思った率直な感想

自己Q&A形式で綴っていきます。

Q1.読んでみてまずどうだった?
読み始め数ページ、「デビュー作だし、イヤミスの女王真梨幸子といえどなんか普通な感じかなぁ。。」とも感じました。
だが、そんなのは数ページで終わりました。
しっかり真梨ワールドが炸裂します笑
Q2.ストーリーはどうだった?
女性目線での浮気・セックス・妬み・恨みなどなどというのは、また男目線のものとは違って面白いですね。
ストーリーはもう、そんな感じでのめり込めました。
Q3.読んでどんな心境になった?
怖いなと、、
アナルには気をつけなくてはならないと思いました。
Q4.この本のピークポイントは?
もうこの時点で真梨幸子さんが小説でやりたいことは具体的に固まっていたのでしょう。
やはり終盤、最後の数ページで出来事のすべての点と点が線としてつながるのですが、さらに最後の最後の文章でいろいろと見えてきます。

最後の最後がピークポイントかなと思います。

Q5.なにか気づいたこと、気になったことは?
小説の中で出てくる寄生虫を調べたところ、本当に存在するようでした。びっくりしました。
Q6.この本を読むきっかけは?
真梨幸子病にかかっていた僕が、真梨幸子デビュー作ということで読まずにはいられませんでした。
Q7.読んでほしい年齢層は?
『イヤミス』に興味を持てるなら読んでほしいです。
ただ、、高校生とかが読んでる姿は想像しにくいですねぇ。。
Q8.また見たいと思うか?
そうですね。読み返して、「この時こんな反応してたんや!」的な気付きをするのもおもしろいと思います。
Q9.あなたにとっての何冊に入る本?
そこまで上位にはこないでしょうか。
それでも、また読み返したくなると思います。
Q10.最後にまとめ
僕個人の感想としては出演者がなかなかに多く終盤、真相が解き明かされていく中で「ん?こんな人いたかな?」といった、一人迷子状態に陥りました。
この点、真梨さんの最近の作品では迷子になりづらいので不思議です。
それでも、
「さすがは真梨幸子!もう、デビュー作からおもしろいやん!あんた、やるやん!」

と、お会いしたら心の中でつぶやきたくなるそんな作品と評価したいところです。
真梨幸子さんの作品が好きでまだ読んでいないならぜひ読むことをおすすめします。

『孤虫症(こちゅうしょう)』のアマゾンでの評価

『孤虫症(こちゅうしょう)』のアマゾンでの評価

「かなり気持ち悪い
彼女の作品は読後、とてつもなく悪い。
だけれども、なぜか読んでしまう。
それは、やはりいやミスを味わいたいから、だまされないと思って読んでいて、必ず、だまされる。
この作品も、ネタバレしてしまうといけないのであえて言わないが、きっとだまされます。」

「岩井志摩子の数倍エグい。
en-taxi最新号での真梨氏と西村賢太氏の対談がめっちゃ面白く、未読だった真梨さんの本を買ってみました。いやもう、ぶっ飛びました。確かにミステリーとしては3章以降の展開が破綻していますが(乱歩賞落選もやむなし)、前半から中盤の、二人の娘と母親の三人家族の造形が、もの凄くエグく且つリアルで、これだけで読む価値あり。他の作も読みたくなりました。」

「こんまりよりも部屋が片付く(笑)
フジコ関連を読み終えて、作者のイヤミスっぷりに
どっぷりハマってしまいこちらも購入。
フジコ同様に姉妹を軸に展開していくストーリー。
作者自身の経験の投影か?
ラノベチックとも取れる軽妙な文体に
グロくてエロくて悍ましい描写に
グイグイ引き込まれる。」

面白い!エログロ気持ち悪いミステリー!
どんどん読みたくなる展開。
ストーリーに引き込まれ
次はどうなる?どうなる?と読み進められる
面白い小説でした。
流石、イヤミスの女王。

「後味の悪さがたまりません
読み進めいくとまさかの…最後。期待通り、最初から最後までずっと胸糞悪い気分で読み続けることができました。女って厭な生き物…でも厭な女ほど魅力的なのかもしれませんね。」

まとめ 『孤虫症(こちゅうしょう)』を読んで

まとめ 『孤虫症(こちゅうしょう)』を読んで

レビューを見ると

  • 「後味の悪さがたまりません」
  • 「かなり気持ち悪い」
  • 「彼女の作品は読後、とてつもなく悪い」

などなど笑
なにかすごいです。

でも、これが真梨幸子さんの狙っている感想・レビューなのでしょう。

ふふふ、納得です。

気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

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